「唐甄の悦びの哲学」
「唐甄思想の現代的意義国際シンポジウム」(二松学舎大学東アジア学術総合研究所)
二松学舎大学
シンポジウム発表 明末清初の思想家唐甄の特徴ある思想として「悦入」がある。これは、「主静」や「主敬」などの宋学的修養によっては解決できない「憂恚之疾」の原因を解消する心の在り方である。人は日常生活に於いて心に「宜しからざる」ことが多く「宜しき」ことは少ないが、この「宜」は必ず心の「悦」なる状態の時である。しかし「悦」は外の現象(外物)のうちにあるのではなく、とりもなおさず心に存するものである。この「入道之門」と捉えられる「悦」について、『潜書』を資料として論じた。