北宋期の思想に於ける『中庸』と『皇極』 ―蘇軾を中心に―
第38回 東北中国学会大会
学会発表 北宋期には、「中庸」に関する論著、及び『尚書』に由来する「洪範」「皇極」論が数多く見られる。本発表では、そのうち北宋を代表する士大夫の一人である蘇軾の論を取り上げ、この「中庸」と「皇極」という、元来異なる背景を持つ概念を有機的に結合し独自の思想を構築していることを示すとともに、同時代の契嵩らの論との比較を行った。