宋代士大夫と儒教・仏教・道教―詩集・文集・随筆に見える知識人の精神生活―
北宋の典型的な士大夫である張方平を取り上げ、その精神生活に於いて仏教・道教がどのように受容されているのかを、彼の詩文を通じて検討した。張方平は、科挙官僚であり、儒教の理念に基づいて政治に参与していた訳だが、それと同時に私生活に於いては、道士や仏僧と交友を結び、道典・仏典に親しんでもいたのである。この事を、具体的な詩や文を分析することで明らかにした。
『私学研修』
私学研修福祉会
第139・140号
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