三巻本『枕草子』「関は」章段の読み解き―選ばれた「関」の名とその配列
「関は」章段に羅列される「関」の名とその配列に対し、「言語遊戯」という視点から名の選択を検証すると ○本来の「関」というあり方 ○所在の呼応 ○名称のもつ背景 があり、配列には「女性の立場からの男女間にある一線」を示す「言語遊戯」が託され、「関は」章段は形成されていることを論証したものである。
中京大学図書館学紀要
第30号
177
201