『護法童子信仰の研究』
総頁数224頁。 護法童子とは、高徳な僧侶に給仕をしたり、寺院を守護したりする役割を持つ信仰上の子どものことである。先行研究では、本尊への信仰ばかりが着目されたことによって脇侍である童子については本格的に論じられてこなかった。それに対して本書では、童子信仰が平安時代中期以降に盛んになった理由について末法思想との関連を指摘した。さらに童子信仰の中でも護法童子信仰に着目し、その成立と展開について論じた。
自照社出版
総頁数224頁