『親鸞の信仰と呪術―病気治療と臨終行儀―』
総頁数304頁。 親鸞の師法然、その弟子、親鸞、親鸞の妻恵信尼、長男善鸞、末娘覚信尼、曾孫覚如、玄孫存覚の信仰について、病気治療と臨終行儀を中心に論じ、彼らがいずれも自力信仰と無縁ではなかったことを明らかにした。親鸞や浄土真宗の教えを、先行研究では、「易行」や「革新的」という言葉で説明してきたが、それは正しくないことを明らかにし、親鸞や浄土真宗の信仰を天台宗の信仰の延長線上に位置づけて考えるべきであることを述べた。
吉川弘文館
総頁数304頁