「中世前期における末法思想-その歴史的意義の再検―」
近年の研究では、末法思想は僧侶が恣意的に広めようとしたものであり、社会にも危機意識は希薄であったと指摘されている。 それに対して本稿では、信仰の実態の分析を通して、末法思想への危機意識は強烈なものであったことを明らかにした。
『史境』
歴史人類学会
第43号
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