「生きにくさの中の文学」
平成24年5月22日. この閉塞的な社会状況のなかで、何らかの「生きにくさ」を抱えている人は少なくない。しかし、生きにくさを抱えていても、それを表現することは意外に難しい。場合によっては、単なる愚痴や泣きごとになってしまうこともある。しかし、辛い状況の真っただ中にいる人にとって、愚痴や泣きごとは、必死なSOSである場合もある。本解説では、人々が発する愚痴や泣きごとのなかに、彼らを苦しませている社会構造を見出していくことの必要性について論じた。
東京新聞/中日新聞(文化面)
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