「してある」の意味・機能について
『鈴木康之教授古希記念論文集』所収。本稿では、「してある」を「カテゴリカルな意味特徴」によってグループ化される、動詞の下位種類(語い=文法的な種類)であるとみなし、「してある」動詞とよぶ。あつめた用例を分析して一般化した結果、「してある」動詞のもつもっとも基本的な、典型的な意味・機能は《具体的なものが、ある動作のはたらきかけをうけた結果の状態で、あるいは、はたらきかけによって出現した状態で、一定の場所に存在する》ことをあらわすことである。 (20ページ)
121~140
白帝社