アダム・スミスの同感論と正義論
アダム・スミスの正義論が、見知らぬ他者からの同感の低さ(弱さ)を前提にした行為者側の自己規制の上に成り立っていること、さらに、同感における認知的側面の弱まりと主観化の結果、スミス的正義が利潤獲得競争に対して十分な規制たり得ないことを示した。
東京大学教育学部紀要
第24巻
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