自己規制主体としての近代人の形成
観察者である他者が内面化によって自己規制主体になるというのがアダム・スミスの良心論であるが、その内面化される観察者の判断は、直接的な利害関係が存在しない場合には、羨望や自尊心の肥大化に対して明確な基準を示し得ないものであることを論じた。
東京大学教育学部教育哲学・教育史研究室紀要
第15号
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