論文

基本情報

氏名 改田 明子
氏名(カナ) カイダ アキコ
氏名(英語) Kaida Akiko
所属 大学 文学部 国文学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

知的障碍のある人への心理療法の実践知
暗黙知のジェネラティビティへ向かって

単著・共著の別

共著

著者

中島由宇・改田明子

担当区分

概要

実践知を豊かに備えたセラピスト個人を研究協力者とし,著者との深く掛かり合った対話によって,知的障碍の ある人への心理療法の実践知を,暗黙知的な側面を含めて見出すことを主な目的とした。著者もセラピストであ り,本研究は,暗黙知のジェネラティビティの試み,すなわち暗黙知を世代間で生成的に伝達(継承)する試み としても位置づけられる。第 1 著者をインタビュアー,第 2 著者をインタビューの媒介者/観察者と位置づけ, 非構成的インタビューを行った。人間観,心理療法の基本姿勢,知的障碍のある人への心理療法の中核技法の 3 層からなる実践知の構造が見出された。心理療法は,自分の主観的世界が“わからない”クライエントが,主観 的世界とつながり他者と共有できる共同的な媒体としての「ことば」を見出し,“わかる・わかちあう”へ至るプ ロセスとして捉えられた。その上で,知的障碍のある人への心理療法とは,知的障碍のある人の個人的特性とさ れる“わかる”ことの困難をクライエントからひきはがし,“わかる”という営みの共同性を取り戻そうとするダ イナミックな実践として捉えられた。“わかる・わかちあう”ことを目指す心理療法は,自分らしく生きるための 暗黙知をセラピストからクライエントに伝達(継承)する営為としても捉えられ,本研究の結果と方法論に同種 の構造が浮かびあがった。

発表雑誌等の名称

質的心理学研究 //No.24/25–44

出版者

第24巻

第1号

開始ページ

25

終了ページ

44

発行又は発表の年月

2025/03/31

査読の有無

有り

招待の有無

記述言語

掲載種別

国際・国内誌

国際共著

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eISSN

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