清末革命運動と周樹人
中国近代文学の父と称せられる魯迅(本名 周樹 人)の日本留学時代における清末革命運動とのか かわりを論じた。彼はその運動の中では最も革新 的な革命派闘士のグループの中にいたけれども、 他の諸士と異なった点は、彼の究極的目的が革命 そのものではなく、中国人の意識改革にあったこと、また、その意識改革の手段として、彼は科学知識を利用しようとしていたことを、彼の仙台医学校進学という事実から考えてみた。
中国文学論集
11号