王僧虔の書観―「称目」と書の生成
南斉・王僧虔の「論書」・「書賦」を対象に論じたもの。王僧虔が「論書」を著したのは、それまでの書人評価に疑いがあったためであった。そこで彼は、王羲之を中心として評価を再編した。「書賦」は、書の生成過程に言及するものであり、そこで彼は、従来重視されてきた「心」と「手」の相関関係について新たな一歩を築いたことを論じた。
『日本中国学会報』
日本中国学会
72集
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