『常陸国風土記』筑波郡考――福慈の語りと筑波の語り――
富士学会 2023年度秋季学術大会
本発表は『肥前国風土記』における発話部分の分析を通じて、当該風土記における記述の論理の一端を明らかにするものである。『肥前国風土記』における発話が天皇による統治を示すものであること、加えて他の国との関係性において当該地域を示そうとしていることを説き、その上で、相対的に地域を示すに際し富士山という共有知が利用される意義を説いた。