『肥前国風土記』総記考――始発たる景行――
古代文学会1月例会
共立女子大学
本発表は『肥前国風土記』を主たる対象として、当該風土記が総記において磯城瑞籬宮御宇御間城天皇(崇神天皇)と纏向日代宮御宇大足彦天皇(景行天皇)の事項を並記する意義について検討し、『肥前国風土記』の総記は地域統治の根拠を崇神・景行という二つの画期により示したものであることを説いた。