風土記の浦島子伝の研究Ⅰ――冒頭の「相乖くことなし」を中心に――
『丹後国風土記』逸文「浦島子」の冒頭の「相」「乖」という字について『日本書紀』『古事記』『万葉集』等上代文献における使用を総覧することにより検討し、冒頭における記述は伊預部馬養の記録と違わないことを用字により示したものであると説き、本文の文章は馬養の文章を踏襲したという装いを示していることを論じた。
『都留文科大学大学院紀要』第22集
都留文科大学大学院
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