西海道風土記論
本稿は、『肥前国風土記』『豊後国風土記』及び古風土記と認定される西海道地域の風土記逸文類を主たる対象として、8世紀における地誌の書記の論理を明らかにしようとしたものである。漢籍の影響が強いことが指摘されつつも典拠・引用の指摘に留まっていた先行論を批判的に踏まえ、中央と地方の関係の中で地誌が記される論理を説いた。
東京都立大学
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