藤原定家論
東京大学提出の博士論文を基に成稿。藤原定家の和歌、撰歌、日記、音楽活動を論じた。第1編は藤原定家、源俊頼の万葉摂取を検証。第2編は『伊勢物語』摂取の藤原俊成自讃歌を嚆矢とし、歌物語と作り物語の摂取を分析。第3編は『拾遺愚草』『新勅撰集』の本文改作を論じた。第4編は定家真作か論争中の『藤河百首』、定家出詠の『内裏名所百首』について近世までの注釈書に着目し論じた。附編に『明月記』写本の解題と音楽記事の年表を掲載。
1~341
笠間書院
341頁