本発表は1916年から1940年の中国東北部(満洲)のプロテスタント教会の立地とその変化について通時的、空間的に検討した。その際、教会の立地と教会の牧師の人事異動の特徴との関連に着目して考察した。教会は1930年以前は南満州鉄道沿いの都市を中心に立地していたが、1932年の満州国成立以後は、満洲国全域の主要都市に拡大していった。牧師の人事異動は教派ごとに大きく異なっており、数年以内に異動する教派もあれば、10年以上異動しない教派もあった。牧師が2つの教会を兼任するケースもあったが、同じ鉄道沿線の都市での兼