コミュニケーションを円滑に行う上で、相手に対する事前知識や信念を互い有し、それを振舞いや発言にトップダウンに利用することは重要である。その一方で、多くの人間とロボットのコミュニケーションにおいては、ロボットに関する事前知識や信念を人間側が持っていないことが多い。本論文では,事前知識や信念が人間とロボットのコミュニケーションに及ぼす影響を調べるために、著名な文豪である夏目漱石のアンドロイドを用いて、被験者が“夏目漱石”や“ロボット”、“人工知能”に対して有している事前知識や信念がどのように“漱石アンドロイド