外国人のための日本語文法と日本人のための日本語文法
「日本語」という言語は一つである。しかし、これまで旧文部省は「外国人のための日本語」と「日本人のための日本語」という二本立ての政策をとってきた。国語教育の教員養成必修科目「国語学」と、日本語教育の教員養成必修科目「日本語学」があることからもわかる。言語が一つであれば、文法も一つであるはずだが、日本語研究のながれをみると、そこにことなった文法理論によるわくぐみがいくつか存在する。本稿ではそういった文法に対するとらえ方(文法論)のちがいを問題にする。 (8ページ)
国文学 解釈と鑑賞
至文堂
7月号
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