「してある」と「しておく」の接近-《第2「してある」動詞》との対応を中心に-
平成22 年8月、類型学研究会(下記)での発表をもとに、書きおろしたもの。設定時点より以前におこなわれたもくろみ的な動作をあらわす、過去のかたちをとる「しておく」は、《第2 「してある」》(非過去)があらわす内容と類似する。しかし、それは一定の言語的な条件(コンテクスト)がそろったときにおきる現象であり、それぞれの動調グル-プがもつ基本的な、典型的な用法ではないことをあきらかにした。 (16ページ)
日本文学研究
大東文化大学日本文学会
第51号
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