譚嗣同『仁学』における“エーテル説”―津田真道『性理論』のそれと比較して―
清末の代表的知識人譚嗣同の主著『仁学』と、幕末明 治の代表的知識人津田真道の『性理論』は、ともに論の前提とする宇宙観において“エーテル説”をとりあげているが、その二者の論の発展のしかたは全く異なっており、それぞれ中国と日本における西欧科学思想の受容の体質をものがたっている。 18ページ
九州中国学会会報
第25巻